少林寺流の八つの型と特徴


1・アーナンクー  台湾の達人(?)

少林寺流のみが継承している型で、喜屋武朝徳先生が台湾へ武者修行されたとき、現地の達人より伝授された型。手刀受け、双手受け、連続突き、猿臂等の技が含まれる。

 

2・ナイファンチ  松村宗棍

丹田に力を入れ、裸馬に乗った姿勢で両腿を締めながら行う。形(技)に変化は少ないが、左右横のみの特異な動きで、特に下半身を鍛える型である。

 

3・汪揖(ワンシュウ)真栄田親雲上

独特の手刀受け(技)・内受け・肩車の投げ技が含まれている。

 

4・十三(セーサン)松村宗棍

前半は腹式呼吸を意識して行い(肩甲骨を下げ)、呼吸と攻防の密接な関係を体得する。後半は実践的な攻防の型で裏拳内や忍び足での前蹴り等の技が含まれている。

 

5・鎮闘(チントウ) 松茂良興作

斜め線で行う型。二段蹴り・鶴の岩立ち(転身後の蹴り技)など、高度な形が含まれている型である。

 

6・抜塞(パッサイ)親泊興寛

自ら隙を作り相手を誘い、受けと攻めの同時技。掌底で顔面を攻撃・闇夜に忍び足で探り、位置を確認する形・足刀による関節への攻撃など、多彩な技を含みます。

 

7・五十四歩(ウーセーシ-) 松村宗棍

手刀受け・背刀受け・連続貫手・羽交い絞めの攻防・双手受けから双手突きなどの形(技)が含まれている。

 

8・公相君(クーサンクー) 屋良親雲上

最初の構えが円満で、平和を表現し「空手に先手なし」の理念に基づき、相手の四回の攻撃に対し四回の構えの後、初めて五回目から受けの体制に入るのである。いわゆる「機は時に従い変に応ずる」という武の原則に従い「降ってくる火の粉」は払わなければならないという、理念から生まれた崇高な受けの型である。総仕上げの型である。

 

徳嶺ぬ棍  徳嶺親雲上

少林寺流のみが継承している型で、棒の長さは六尺。連続受け攻防、貫技や突き技を多用する型である。

(※求道館 参照抜粋)